空中日記

日記というからには毎日書きたい

0139 花束は俺に

ちょっと前のことだけど、仕事が終わって家に帰ってきたら両親が夜中のヘイヘイヘイ見ていた。横山健のことを、父は「歌下手くそじゃん」「日本語で歌えや」とディスり倒し、母は「アンタ、この人ってすごい人なの?」と言ってきたということがあった。俺も曲あんまり分かんないけど、そんなこと言わんでくれよとだけ言っといた。程なくして、最後に出てくる予定(だったのかな?)銀杏BOYZの峯田を見ることなくなんかのニュース番組にチャンネルを変えた。

親と歌番組はあまり見たくないのはこういうやりとりが個人的にとても疲れるからである。Perfumeなんかも大嫌い。YMOに対して「機械使ったゴマカシの音楽」だとまで言い出してたこともあったっけ。(だから年末の親戚揃って紅白歌合戦見るのはけっこう苦痛だったりする。後半の実力ある歌手たちが出てくるくらいでやっと安心して見れるって感じ)

でも、そういったとき「なんも分かっちゃいねえな!!」と言えないのが俺の性格だ。

見たり聞いたりしたことに対して、言いたいことはある。でも、それを他人さまに口に出すことがおこがましく思えてしまい、なんとなくその場の調和をとるべく、言いたいこと言ってたいヤツに言わせて、自分はうんうんと聞く…みたいな感じで生きてきた気がする。酒気を帯びればシラフのときよりも自分の中のおこがましさフィルターが緩まってけっこう好き勝手言ってるけど、だいたい酔いが覚めて朝が来れば虚しさあるからどうしようもない。

たまにワーッと言ってみると反感喰らってひよってしまったり、フィルターが緩まずにストレスフルな酒の呑み方して迷惑かけたり、そういう不器用さだとか強がりだとかがどうしても拭いきれない。分かっていても解決できずにいる課題ほどイヤなものはない。

散々音楽のことで悪い言い方してるけど、うちの親父、建築士という創造性(他にも色々あるけども)が必要な仕事を長年やってきて、いろんな人に信頼されているところをこの眼でずっと見てきているので、ものすごく尊敬しているのです。そんな親父に認めてもらえるような「何か」を作りたい、そしてその「何か」の中に自分の心の中だけでとどめているいろんなことをぶち込めたら(YMO最高だよバカ!!!!とかね)、きっとすごく幸せなんだろうなと思いました。そして、その認めてもらいたい対象が今どんどん拡がっていることにも気づきました。

あまのじゃくな性格がスパっと自分の主張をキーボードに打たすことを許してくれず、こんな文章を今日一日かけてずっと書いてました(特に後半部分)。音楽を聴いてもらう身として、自分の承認欲求以上に伝わりたくない害悪はないという気持ちがあるからすごく躊躇してしまうんですね。でも、こんなブログ読んでくれるひとくらいには少しは自分のこと分かってもらいたくなったのです。読んでくれてありがとうございます。これからの作品に打ち込んでいくことにしたので、ぜひ聴いてほしいです。