空中日記

日記というからには毎日書きたい

0298 あての無い街から届いた手紙ひとつ胸に

2月17日の話をします。僕はフライングサンにいました。

しんきろうのまちが、自分が心からやりたいと思ってきたロックンロールバンドってコレだったわというのを思い出させてくれたライブをしていた。10代の頃からずっと頭にあったものがそのまま100点満点の形でこの目で見ちゃった。拍手することさえも出来なかった。

ヨウスケさんの作る曲は相変わらずメロウながらも骨の髄までロックンロールなんだけど、なんというかな、自分の命とか魂を分け与えているような、そこから来る死の匂いみたいなものさえ感じるステージだった。それを誇ってオーディエンスに媚びることもなくただただ爆音で研ぎ澄まされた音楽を鳴らし続けていた。年取ってステージングが丸くなるどころか、むしろ以前よりも遥かに尖りまくってたところがもう音楽家として痺れる。

今となっては、自分にとってのロックンロールバンドの正解は一つじゃないことに気付き、自分(たち)なりの解を見出してやっているつもりだけど、「いや、やっぱコレだろ?」って自分の脳内としんきろうのまちの音楽に完全にぶん殴られたような夜でした。

終演後、東京に行く時はゆっくり飲もうみたいな話を出来たときにはいつもの柔和なヨウスケさんだった。クソみたいライブしてたら罵れと言われていたけど、出来るわけありません。あんなカッコ良すぎるロックンロールの先輩に巡り会えて本当に良かったよ。