空中日記

日記というからには毎日書きたい

0280 Go Boys, United!

モアモアズが解散した。

ラストライブには行けなかったが、どうにもあの3人組がライブをしている姿を想像すると涙が出そうになったので、ちょっと彼らについて書いてみることにします。

はじめて彼らに出会ったのが何年前だったか正直パッと思い出せなくて調べたら、2012年ボトルズハウスのツアーで僕はひとひとり(今のyodareの前身です)のメンバーとして対バンしたのが最初のようでした。自分のことはなにひとつ覚えてないけど、そのときの彼らのサマはすごく覚えている。高校生だったし、ちょっと野暮ったいトレーナーとか着てる感じ含め高校の体育部やってる感全開だったし、リハから全力だし、パンクスとしてのアティチュードは既に仕上がっていたのでもう一発で好きになった…いや好きというより、僕も高校のときああでありたかったという憧れに近いものを持ったんだった。

僕がやってたTsutsujistockというイベントにも何度か出てくれたこともあったし、ライブも何かと見る機会があったけど、彼らはその場にいる者全員全力で抱きしめながらも、光のような「速さ」で先へ先へ駆け抜けていくようなバンドだったように思う。3枚のアルバムだって仙台住んでる身からしたら毎度唐突に届けられてくる。

でも3枚とも本当に良かった。もうちょっと流行れよふざけんな!と無粋なことを言いたくもなるくらいには。1stから3rdまで徹頭徹尾貫かれたものと、少しずつグラデーションのように音の質が変わっていく軌跡とが両立していた。

最後に待っている「そして森へ」は映画のエンディングのスタッフロールを見ているときのような気分にさせてくれる。大袈裟かもしれないが、モアモアズはハードコアをも超えてしまった。その超えた先にあった地平で描かれた彼らなりのフェアウェルソングであり、スタートでもあると思う。

言うまでもなく、彼らの人生は彼らのものだけど、おそらくきっと多くの転機が待っているはずで、でもやっぱりそこに対して全速力でぶち抜いていくスタイルで生きていくんだろう。なかなか会えない存在になってしまったんだけど、あんな骨のある、信頼のおける3人にたまたま出会えた俺の人生もそう悪くはないのかもなとさえちょっと思っている。

駆け抜けている途中でまた出会えることがあればとも思っている。その澄んだ目が濁らないような日々を送っていて欲しいなと、心底自分の野暮さに辟易しながらそう願ってやまないのであります。憧れているんだからこう言ってしまうことを許してほしい。

とても勇気をもらってました。本当にありがとう。